電動歯ブラシは使った方が良い?

    皆さんは歯ブラシはどのような物を使っていますか?

    歯ブラシには様々な種類があり、その一つに電動歯ブラシがあります。電動歯ブラシか歯ブラシで手磨きをする方法の場合、どちらが効果的なのでしょうか。

    まず、電動歯ブラシのメリットとデメリットをご紹介します。

    電動歯ブラシを使うメリット3つ

    1.清掃効率がよい

    電動歯ブラシは、人間には不可能な速さで動き、歯の表面についた汚れをきれいに除去することが可能です。高速でブラシが振動することで、手動で磨く時に比べて圧倒的に掃除の効率が上がります。また、ヘッドの種類を選べる商品もあり、コーヒー汚れなどのステイン用、歯垢除去用や歯茎ケア用など用途や部位に合わせて効率的に汚れを落とすことが可能です。

    2.年齢を選ばず簡単に使える

    電動歯ブラシは勝手に振動してくれます。そのため、正しく歯に当てさえすれば、お子さまからご高齢の方まで誰でも簡単に歯垢を落とすことができます。電動歯ブラシの場合は、毛先を一定の位置に固定し、スライドさせるだけで歯を磨くことができるので疲れにくいというのもメリットの一つです。

    3.歯にかかる圧力を一定にできる

    電動歯ブラシは電気の力で動くため、軽く支えるように持つだけで一定の圧力をかけて磨けます。手磨きであれば、力を入れてしまうところと軽く磨くところの差がでてしまいますが、電動歯ブラシではその心配はありません。どの歯でも平等に同じ力で磨けます。

    電動歯ブラシを使うデメリット3つ

    では、続いてデメリットも確認しましょう。

    1.お金がかかる

    一般的な歯ブラシは100円程度で購入できますが、電動歯ブラシは数千円から数万円かかります。また、動かすための電気や電池代が必要で、ヘッド部分も定期的に購入して交換が必要です。ただし家族で使う場合には、ヘッドの部分を1人ずつ用意すれば本体は1台でOKです。

    2.電池や電力が必要

    電動製品のため、電池か充電が必要です。比較的安価で使いやすいのは振動だけのタイプ。しっかりきれいに掃除をしたいという方は、機能性が高い超音波や音波のタイプを選びましょう。電池式であれば持ち運びも簡単ですが、充電式の方がランニングコストは優秀です。

    3.歯や歯茎が傷つく場合がある

    電動歯ブラシは自分で上下に動かさず、歯に軽く触れる程度で使用します。しかし手動の歯ブラシに慣れている方は、ついつい手でも動かしてしまったり、力を入れたりしてしまいます。高速で振動しているところに力が加わると、歯の表面が削れたり歯茎に傷を作ったりする場合があります。 電動歯ブラシを使用する際は力を入れすぎないように注意しましょう。

    電動歯ブラシを正しく使うために

    電動歯ブラシは作るメーカーによってヘッドの大きさが違います。顎が小さい人は特にヘッドの大きさには注意してください。あまり大きすぎると口の中に違和感があり、使いづらくなってしまいます。自分のお口に合ったサイズのものを使うようにしましょう。

    1.ブラシヘッドは3ヶ月おきに交換

    作っているメーカーによって違いはありますが、多くのメーカーがヘッドの交換目安を3ヶ月としています。ヘッドとは植毛部のことで、ブラシがついている部分です。普通の歯ブラシのように毛先が開いて来なくても、3ヶ月程度使っていたらヘッドを取り替えましょう。

    2.歯磨き粉は使用しない方がいい

    電動歯ブラシは高速で振動するため、一般的な歯磨き粉を使うと泡だらけになってしまいます。口の中が泡でいっぱいになることは、短時間で歯磨きを終えてしまう原因になります。また、研磨剤が含まれた歯磨き粉の使用で歯の表面が削られ、知覚過敏になる可能性もあります。歯磨き粉は使わないか、研磨剤不使用で泡立ちにくいジェルタイプなどを選びましょう。

    3.定期的にメンテナンスが必要

    使用する度にブラシを洗い、風通しのよいところで保管します。ブラシに歯垢や食べかすが残ったままだと、雑菌やカビが繁殖してしまうので注意が必要です。また、ブラシだけでなくブラシと本体のつなぎ目部分の汚れも溜まりやすいです。ブラシ部分と本体のつなぎ目に汚れがたまると、接触不良を起こし故障の原因になるので気をつけましょう。

    電動歯ブラシと手磨きどちらが効果的?

    自分との相性を考えよう

    電動歯ブラシと手磨き用の歯ブラシは、どちらにも良い特徴がありますが、正しく使えなければお口の中の汚れを落とすのも不十分になってしまいます。それぞれの特徴を知った上で、自分に合う歯ブラシをみつけてみてください。

    どちらでも丁寧な歯磨きを心がけよう

    正しく使いさえすれば、電動歯ブラシは効率的・効果的に歯の汚れを落とせる便利な製品です。高価な分、手磨きではなかなか落とせない歯垢もすっきりと除去できます。ただし、歯垢の落としやすさを過信して丁寧さがなくなると、磨き残しがでて、虫歯になることもあります。どんな高価な歯ブラシでもその道具を過信せず、丁寧な歯磨きを心がけましょう。

    歯磨きをする時は、きちんと歯の汚れが落とせているかどうかが大切なポイントです。以前に、今の歯磨きをもっと良くするためのコツもご紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

    まとめ

    「電動歯ブラシを使った方が良い?」という今回のタイトルの答えは、電動歯ブラシが使いやすく、自分に合うのであれば使うべきという答えになります。

    電動歯ブラシと手磨きは、どちらもやり方を間違えずに丁寧に磨けば、歯垢を除去することができます。使う人や使い方で電動歯ブラシと手磨きどちらが合っているのかは変わってきますので、自分に合った方法で歯磨きを行いましょう。

    選び方が分からない場合は、かかりつけの歯医者さんでみてもらい、判断してもらう事をオススメします。当院にご来院の方は、いつでもお気軽にご相談ください(^ ^)

    記事監修 Dr.堀内 啓史
    堀内歯科医院
    院長 堀内 啓史