みなさん、毎日の歯磨きお疲れ様です(^ ^)
今使っている歯ブラシは、どのような基準で選んでいますか?
歯ブラシは、お口の状態に合わせて選ぶ事がとても大切です。
今回は、
「歯周病になりたくない!」「歯周病の進行を防ぎたい!」
そんな方に耳寄りな歯周病に最適なハブラシと適切な歯磨きの仕方についてご紹介していきます。
普段使っている歯ブラシと歯磨き(ブラッシング)をイメージしながら読み進めてみてください。
目次
50歳を過ぎると6割以上が歯を失っている
まずは、本題に入る前に歯周病について少しお話しさせていただきます。
歯周病は歯垢(プラーク)がきっかけでおこる歯周組織の病気で、細菌による感染症です。自覚症状がなく徐々に進行してしまうので、症状が悪化した頃には歯を抜かなければならないといったケースも少なくありません。
そして、40歳を越えると31%の人が、50歳になるとなんと61.5%の人が自分の歯を失うというデータが報告されています。
自分の歯を失う原因は様々ありますが、第1位は歯周病で37.1%、次いで虫歯(う蝕)の29.2%と、歯周病が歯を失う原因でもっとも高い事が分かります。
歯周病にならないためには歯周病菌を口から追い出す事が、もっとも確実で効果的な方法です。そこで今回はこの「歯周病を防ぐ最適な歯ブラシの選び方と歯磨きの方法」にスポットを当てていきます。
歯周病ケアに最適な歯ブラシって?
歯周病のはじまりは、歯周病菌が歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の中に溜まって、増えていくことです。この歯周ポケットの汚れを取り除けるかどうかが歯周病の進行に大きく関わります。
そこで、私たちが日ごろ使っている歯ブラシの出番です。歯周病に最適な歯ブラシは、どのような歯ブラシが良いのでしょうか?3つのポイントに分けてご紹介します。
歯周病ケアに最適な歯ブラシ3つのポイント
1.超極細毛
毛先が細いことで、歯周ポケットにも無理なく入り込みます。
1〜2本の歯に対し、歯ブラシを小刻みに動かして磨くのが効果的です。
2.小さいヘッド(歯ブラシの毛の部分)
大きすぎると奥歯などの磨きにくい場所に歯ブラシが当たりにくいので、なるべく小さいものがオススメです。
3.適度な毛の硬さ
歯を磨く時にゴシゴシと磨く方は毛の硬さが柔らかめを選ぶのが適切です。
逆にあまり力を入れて磨かない方は普通の毛の硬さがオススメです。
多くの種類がある歯ブラシ。歯周病ケアには、この3つのポイントを意識して選んでみてください。もし、自分で選ぶのは少し不安だという方は歯医者さんがおすすめです。歯医者さんでは、プロの目線からあなたのお口の状態に合った最適な歯ブラシを選んでくれます。
適切な歯磨きで歯垢除去率UP
歯周病の原因となる歯垢は、歯の表面に付着している細菌のかたまりです。歯垢は粘着性が強いので、うがいをしただけでは落とすことができません。しかし、適切な歯磨きで歯垢の除去率も大幅にUPします。
以下の3つのポイントを意識して確実に歯垢を落とすようにしましょう。
適切な歯磨きのための3つのポイント
1.歯周ポケットに対して45度の角度で歯ブラシを当てる
鏡を見ながら歯ブラシの角度を確認してみるのがおすすめです。
2.軽い力(150~200gが目安)で1~2本ずつ丁寧に磨く
力加減が分からない方は、一度料理用のはかりなどに押し当ててみるとわかりやすいです。
3.歯垢がたまりやすい箇所を重点的に
歯周ポケット、歯と歯の間、奥歯は、歯周病の原因を作らせないようにより丁寧に磨くとGOOD!
歯ブラシの交換目安は1ヶ月
歯ブラシは、新品と時間が経って毛先が開いているものとでは、除去効果が約6割に落ちてしまいます。毎食後、1日3回歯磨きをした場合は歯ブラシの寿命は約1ヶ月。毛先が大きく曲がっていたり、裏側から見て毛先がはみ出していたら交換の時期です。
あまりにも交換スピードが早いなと感じたら、力を入れすぎているのかもしれません。磨く時には、「軽い力」を意識してみてください。
まとめ
基本的には歯周病は、一度なってしまうと元の状態に戻ることはありません。 歯周病の進行を抑制するには、ご自宅での適切な歯磨きとプロによるメンテナンスが必要です。歯医者さんでは歯科衛生士さんがあなたのお口の状態に合った最適な歯ブラシや歯磨きの仕方も教えてくれます。
予防という観点においても、歯医者さんへなかなか行く機会がない方は、この機会に一度歯科検診でお口の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか?
大切な歯。日頃のセルフケアと歯医者さんでの定期検診で守っていきましょう。お口の事で不安な事や分からない事があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
記事監修 Dr.堀内 啓史
堀内歯科医院
院長 堀内 啓史